Letterpress卓上カレンダー 2017

久しぶりに新作のご案内です。
そろそろクリスマスや年末ムードで街がキラキラして来る頃ですね♪

Book Farmでは毎年作っているLetterpressのカレンダーですが、2017年も作りました。
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Letterpressという言葉を初めて聞いた方に少しご説明しますね。
活版印刷はご存知ですか?活版もご存知じゃない方のためにも最初から…
昔、ヨハネス・グーテンベルクという印刷技術を初めて発明した人がいて、金属で出来た活字1個ずつのブロックを並べ、文章に組み上げて1枚の版にして、表面にインキ(インク)を付けて刷るというものでした。それが活字版印刷→いわゆる活版印刷です。当時、聖書を普及させた大発明だったらしいです。

活字は金属のほか、木版もあります。いずれも凸型の版なので、もっと広義な言葉で表すと凸版印刷ですね。
「活版」と日本語で言うと活字版のことなので主に文字部分を指す言葉なのですが、海外では活版も凸版も総称してLetterpress(レタープレス)と呼びます。

私の作るカレンダーの場合はイラストも文字も凸版の樹脂版で印刷しているので、作品名にLetterpressと冠しています。

ところで作品の詳細ですが、紙は里紙という紙を使用しています。この紙が実にインキのりが良く(印刷用語でインクのことはインキと呼びます)、深い色でテクスチャにも表情があります。

イラストは主に植物をモチーフに描き、酉年にちなんで1月のみ小鳥を登場させました。ご覧の通りイラストはカラーで、文字は黒、つまり2回に分けて刷っています。ローラーで版にインキを付けて1枚ずつ…版画のように。

今回、7月のほおずきに「朱赤」という色のインキを初めて使ってみました。鮮やかな赤でほおずきにピッタリでした。個人的には2月の白樺の白、12月の樹氷の銀が、シンプルではありますがプリンターでは出せない質感で気に入っています。
いまどき「活版」と聞くと文字等の線が紙にめりこんでいるイメージがあるかもしれませんね。それはそれで素敵な表現だと思います。
が、私は、本来レタープレスは表現された線を繊細にうつしだす印刷術だと思うので、敢えて、紙が凹むほどの圧はかけないよう印刷しています。

プリンターが普及している時代に、贅沢に手間ひまをかけている一品です。
お手に取っていただき、アナログな風合いをお楽しみいただければ幸いです。

販売サイト↓
minne
https://minne.com/items/7020538
Creema
https://www.creema.jp/item/3078165/

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