久しぶりにこのタイトルでブログを書きます。
私は基本的に絵を描くことを中心に仕事や創作活動をしたいと思っているわけですが、ステーショナリーはデザインを考える上でイラストをどう入れて、プロダクト的な最終形をどう落とし込むかというところまで考えておかなければならず、実際描くこと以外にやることが多くて描く時間が少ないのが悩みというお話です。
4〜5月はminneのハンドメイドマーケット2018とデザフェスに短期間に連続して出展したのですが、封入したり展示のディスプレイを考えたり準備にかなり時間を使うことになりました。
そのためか、いま絵を描いていても筆がスムーズに動いていないような気がするのです。昨年の夏〜秋は、服に印刷されるイラストの仕事で毎日毎日ひたすら描くことに専念していたので、感覚に手が付いて来ているというか無意識に絵が描けている感がありました。でも今は、あの時より手の動き方が鈍いように感じています。
単に体調とか気持ちのアップダウンとか別の原因もあるのかもしれないですけど。筋トレみたいなもので、続けていないと鈍るんでしょうね。
と、嘆いたところで急に手が動くわけでもなく、毎日またトレーニングを積むしかないのですが。ハンドメイドの作品を販売していると、雑事や単純作業的な制作工程が多いので悩ましいですね。なるべく描くことに時間を使いたい。
近頃リリースした星物語というレターセットは、販売前からイラスト画像をSNSで流していたのですが思いのほか反応があり、「星」というモチーフに関心が高いのかなあと思っていました。実際、minneさんで販売を初めてみたところ「お気に入り」の数は100を超えているのですが、お客様のご購入数は他の作品に比べると少ないのです。ということはつまり、レターセットとしての形で気に入ってくれているというよりは、単純に絵柄に共感を持って下さっているのかなあという気がします。。。
その憶測を裏付けるような出来事がありました。それはデザフェスでのお客様の反応です。
レターセットの「星物語」をお迎えいただくお客様は他の商品と比較しても多かった方ですが、前もってお目当てにして下さった方ばかりではなく、通りすがりで足を留めて下さる方はだいたい星物語を手にとってご覧になられていました。そしてしばらく「かわいい〜」と言いながら眺め、購入して下さる方もいれば悩まれていた方も。結局別のものを購入して下さったり。)
また、「赤毛のアン」の絵を飾ってみた反応からも新たな発見がありました。今回のBook Farmではレターセットだけを販売していたのでレターセットに注目して下さるお客様が多かったのですが、壁に飾ってあるだけの「赤毛のアン」の服と絵も皆さんご覧になって下さって、あの絵のグッズは無いですか?などと聞かれたことが少なくなかったことでした。なるほど、絵を先にみていいなと思ってくれたその結果、品物を購入したいと思っていただけるという順番なのですね。
一般的に自分が買い物をする場合、先に用途が決まっていたり、もともと紙ものが好きということもあり、文房具を目当てに見に行き、その中でデザインの気に入ったものを選ぶという順番だったのですが、デザフェスやハンドメイドサイトなどでわざわざ市販に無いものを購入して下さる方というのはたぶん、ビジュアル的に好きかどうかや、直感的に好みに合うかどうか、または市販であまり見かけない面白さがあるとか、凝っているとか、極端に言えばそれが無駄なものだとしても(笑)使いやすさとか関係なく所有したいと思っていただけるのかもしれないということを再認識しました。
もちろん用途までよく考えられたデザインにこしたことはないのでしょうけれども。そういう意味では、Book Farmのレターセットの中では屋根がひらくタイプの封筒は面白いと思っていただけるようで、例えばメリーゴーランドや青い屋根の家のレターセットなどに注目していただけたことに、合点がいきました。
でも、もっと極端に考えるならばレターセットとしてイラストを描き続ける必要があるのだろうか?ということです。もちろんレターセットの新作を期待して下さるお客様もいらっしゃるかもしれません。いままでの作品の販売を突然やめることはしないと思いますが、新しく描くものは「絵」だけでもいいのかもしれないということ。そしてグッズ製造は業者さんにお任せで展開できるポスカやマステ、トートバッグ、もっといえばスマホケースなんかでも良いのかもしれません。封筒は作らずに便箋オンリーの販売や一筆箋でも良いのかもしれませんね?
いや、でもBook Farmのお客様は封筒と便箋のセットとしてレターセットを気に入って下さっているような気はしていますよ。でもひとりで作り続けるには限界があるので、両方をバランスよく続けて行けるように、絵に注力しつつ新作のレターセットはゆっくりめにリリースして行きたいと思います(そのかわりポスカやマステなどは増やして行きます)。
そして今後は原画の販売などにもチャレンジしてみたいと思います。
これからも、Book Farmのレターセットをはじめ、オリジナルイラストのグッズを応援して下さるみなさまのお声やご期待に添えるようがんばりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
レターセットは以下のサイトなどで通販しておりますのでご覧になっていただけたら幸いです。
https://minne.com/@bookfarm
https://www.creema.jp/c/bookfarm
https://bookfarm.booth.pm/
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